お知らせその22011年12月25日 02時36分

12月16日に、一般社団法人としての登記が完了しました。
法人の定款には
 児童生徒らの豊かな成長に資することを目的とし、
 学習支援、学習塾の運営を行う
と記しました。

収益事業として学習塾を営みながら、
震災の被災地を主とした郡部の教育環境を復興し、
この地域の子供たちの学ぶチャンスを広げる活動を継続的に行います。

子供たちは生まれる場所を選べないのだから、
どこで生まれ育っても、等しく機会を得られることを重視します。

ということで、これからは
原動機付自転車操業 一般社団法人まなびの森 
と名乗ります。
略してまなびの森 今まで通りです。

まなびの森のトレードマークはこれです。


6年前、学習ゼミ角田教室の自習室を設けたときに作りました。
まなびの森は、もともとこの自習室につけた名です。
「ここから育つ子供たちが、やがて大きな木に育ち、大きな森が生まれるように」
という願いを込めました。だからマークは木の芽です。

私たちは、都市部と郡部の教育環境の格差に注目します。
学区が廃止される以前の公開されていた統計から拾い出したデータです。
2人に1人が大学教育を受けられる地域と4人に1人しか大学教育を受けられない地域が
対照的に隣り合っているのが宮城県です。

東日本大震災を経て、地域ごとの教育環境の格差
とりわけ郡部の教育環境の低下が改めて問題になるものと考えます。
震災から1年後の3月、
公立高校の不合格者が、仙台周辺沿岸部の被災地に集中することを予測し危惧します。

もともと地域の教育力が低下傾向にあった地域が、今回大きな被害を受けています。
仙台周辺の高校は平均的に倍率が高く、不合格になる子は確実にいます。
それが、3月の冷たい海に追われた子供たちに集中することを受け入れられますか?
まなびの森は断固としてそれを受け入れられないので、
これから坂元と山下に向かい微力を尽くします。

被災地域の学習支援に携わるとき、
短期と長期の視点を明確に持って臨む必要があります。
今は短期の視点で、高校受験生を重視した活動に力を集中する時期と考えます。
無給の学生ボランティアだけに現場の対応を 任せるのは酷なことです。
善意の活動が害をもたらす悲劇も起こりかねません。
受験まで残された期間は3ヶ月弱。専門性を持った者が臨むときです。

26日から山下中学、坂元中学でまなびの森が受験指導を開始します。
派遣するのは私が信頼を置くスタッフたち。
受験生の指導を3シーズン以上経験してきたメンバーでチームを2つ編成しました。
もちろん有給です。報酬の原資は目処が立った部分と目処が立たない部分があります。
それでも学習塾の収益で今日のご飯は食べられますから、明日も現場に向かえます。
私達自身もまだ事業の復興途上にあるのです。原動機付自転車操業たる所以です。

私たちの活動に、どうか価値を見出し、ご支援をいただければ幸甚です。



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