東京へ2011年12月12日 21時04分

仕事として上京する機会があろうとは、震災以前は想像もしていませんでした。

今日は7時の新幹線で東京へ、
文部科学省に提出する応募書類の締切りが今日で、
書類が完成したのが今朝方だったので直接届けに行きました。
いつもながら、ギリギリにならないと書類が完成しないスローハンドに自己嫌悪です。

もしも応募が通ったらここでお知らせします。

先週はこの書類をまとめるため、山元町内の中学校を周り、行政にも報告をし、
仮設住宅のみなさんには署名もお願いし、などなど走りまわっていました。
ご協力をいただいた方々には本当に感謝です。

手元には11月に実施した新みやぎ模試の集計データが有ります。
山元町内の中学生の2/3 が受験しています。
山元町は仙台南学区に含まれていたので、殆どの子は旧南学区内の高校を志望します。
第一回目の予備調査の倍率を割り当てると、
50%の中学3年生が1.5倍以上の高校を志望しています。
判定の状況は、C判定とD判定が30%
県平均と会場平均の乖離は大きいです。データは非好評です。

このデータをまとめて、私は戦慄を覚えました。
旧仙台南学区の高校は押し並べて倍率が高いので 、不合格になる受験生は確実にいます。
今年度は、震災のために授業開始が遅れ、住宅事情が悪化した地域 
津波の被害が大きかった地域に公立高校の不合格者が集中する可能性が有ります。

ここ一週間、私が抱いた危機感を多くの方に資料を示しながら伝えてきました。
被災地の学習支援に、短期と長期で視点を分ける必要があって、
受験生に対するサポートは特に緊急性が高いことを訴えました。

反応は様々でした。共感を寄せてくれる方も多かったのですが、
一方で、もともと平均的な学力が低い地域なのでは、という声も聞きました。
(学力の地域格差が存在し、固定化していることを是認するんですね?)

そうだとしても、被災した地域の学習機会の喪失は事実です。
志望高校を断念する子もいるでしょうし、公立高校に進めない子も出るでしょう。
苦境にあるこの子たちを、見ぬふり、知らぬふりでやり過ごすことはできません。
「塾屋」として関わる以上、仕事として結果を追求します。