被災地の中学生達に残るダメージ2012年03月22日 23時23分

震災からの1年。
公立高校に進めない受験生が、
津波のダメージが甚大だった沿岸地域に集中することを危惧して、
山元町の子どもたちの学習支援に取り組んできた半年間でした。

「もっと子どもたちの近くへ」を
仮設住宅に移動教室を開き、中学校の放課後教室や講習会の運営も実施しました。
受験直前には角田の教室にたくさんの受験生を送迎して受験に挑みました。

坂元中学校からいただいた結果を見ると
ほとんどの中学3年生が、8月の模試で示していた志望高校に合格しました。
今年度に関しては、目指していた成果を得られたのではないかと思います。

中学3年生の指導が一段落したところで、
次は1年生・2年生の勉強を手伝うことになりました。
これまでの ところ、震災のダメージは大きい感触です。

震災のために、学習環境が整わなかった時期は、全学年の復習をしたり、
新しい学習内容の導入段階であったりします。
本来は時間をかけて学力の土台部分を学年全体で整える時期でした。

来週から、まなびの森は山下中学校と坂元中学校で春期講習を実施します。
子どもたちの学習状況を把握し、これから先の課題を抽出する期間になるでしょう。

ひょっとしたら思い過ごしかもしれませんが、
被災地域の子どもたちの危機は、これから顕在化するのではないでしょうか。

学習支援に取り組んでいる団体、個人の方々とぜひ情報を共有したいと思います。
ご一方お待ちしております。